「フトアゴヒゲトカゲの飼育してみたけど、値段や寿命、どこまで大きくなるか気になる!」なんて方が多いと思います。
私もフトアゴを知り、飼育する前はそのことばかり調べていました。
しかし間違った情報や価格などの踏み込んだ情報はほとんど明記されていないのが現状です。
この記事ではどこよりも詳しく分かりやすく、フトアゴヒゲトカゲの値段や飼育に掛かるケージなどの費用、ベビーからどれくらいの大きさまで成長するのか画像と飼育経験を交えながらご紹介していきます!
目次
フトアゴヒゲトカゲの値段と価格
値段や価格と言っても、個体の値段や設備費用・エサ代・電気代・維持費など様々な値段があります。
そのためフトアゴヒゲトカゲを飼育する上で重要な価格から順にご紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲの個体の値段

本体の値段
- 4千円~8万円
まずフトアゴヒゲトカゲを飼育するにあたり一番気になるのが個体の値段ですよね。
フトアゴはモルフ(種類)やカラー(体色)により価格が大きく異なり、一番安い個体で4千円、希少で高い個体では8万円以上の値段がします。
さらに成長度合いにより価格も大きく前後し、大人に近づくほど値段も高くなります。
「じゃあどんな色の生体でどのくらいの値段なの?」と疑問に思う方も多いと思うので、筆者である私が飼育しているフトアゴヒゲトカゲを例に値段を紹介します。
またモルフや種類については「フトアゴヒゲトカゲのモルフ(種類)とカラー」でそれぞれの特徴などを詳細に解説しています。
【記事追加(フトアゴヒゲトカゲのモルフについて)】
実はネットでフトアゴヒゲトカゲの販売価格を調べても明記されていなかったり、情報が古かったりすることが殆どです。
それには理由があり、爬虫類ショップが値段を公開しているケースが少ないため、実際に店頭へ行って確認するしかないからです。(お店へ来て頂くため)
そのためネットの情報を鵜呑みにしショップへ行ってみると「値段が全然違う」なんてことも頻繁に起こるので注意しましょう。
例:スーパーレッドハイポの値段
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我が家で初めて購入(お迎え)したフトアゴであり、スーパーレッドハイポというモルフの個体です。
お値段は2018年当時、59,800円でした。

フトアゴヒゲトカゲは成長するにつれ値段が上昇していきます。
なぜなら飼育するだけでも人件費やエサ代が掛かり、成長した個体はブリーダー(繁殖者)からも需要があるためです。
しかしこれからフトアゴヒゲトカゲを購入する場合、ある程度育ったヤングアダルトかベビーが良いでしょう。
私も初めて購入したときはヤングアダルトと呼ばれる、生後半年前後の生体を購入しました。
爬虫類を飼育したこともなかった私が爬虫類をお迎えした時の様子は「フトアゴヒゲトカゲの初お迎え」でご覧になれます。
これからお迎えを考えている方にとって非常に参考になるでしょう。

例:イエロートランスハイポの値段
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コチラは鮮やかな黄色のカラーに真黒な瞳が特徴の「トランス」、色素が減退した「ハイポ」が加わった「イエロートランスハイポ」という個体。
爬虫類イベントで購入した個体であり値段は25,000円
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このモルフにしては相場より5000~10.000円ほど安い価格ですね。
しかしフトアゴヒゲトカゲは流通数が多くなればなるほど値段が安くなり、今10万円する個体でも、数年後には数万円の価格に落ち着いていたりします。
そのためこの記事を見ている方の多くが、この値段より安くフトアゴヒゲトカゲを購入出来るでしょう。
また、このフトアゴヒゲトカゲのベビーをお迎えした様子は「爬虫類イベントでフトアゴベビーをお迎え」で
爬虫類イベントへ行く際の注意点やおすすめのイベントは「初心者必見!爬虫類イベントの注意点とおすすめ」で紹介しています。

飼育設備に掛かる値段

次はケージや紫外線ライトといった「飼育環境やレイアウトに掛かる値段」をご紹介します。
まず結論から言うと、それなりにオシャレでしっかりとした飼育設備を整えるには5万~7万円の初期費用が必要です。
ただし飼育セットは一度購入すれば使い回せるものが多く、必要な物の数も多くはないので簡単です。
また、ここでは飼育セットの値段のみ説明しますが、それぞれの役割や詳細について知りた方は「フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なケージや紫外線ライトなどの飼育セットを全部紹介!」をご覧ください。
- ケージ(幅90) – ¥30,000円
- 紫外線ライト – ¥1500円
- バスキングライト – ¥1500円
- 保温球 – ¥1000円
- 上記三種のライトのソケット×3 ¥6000円
- 暖突 – ¥6000円
- バスキングストーン ¥2000円
- 流木 – ¥5000円
- 床材 – ¥3000円
合計価格:¥56,000円
さらにレイアウトにこだわりたいと思うなら上記の飼育セットに加え、流木なども必要となるため結構な価格になります。
私がフトアゴヒゲトカゲを飼育したときは6万円ほど掛かりました。その様子や購入した飼育セット、ケージの大きさなどは「フトアゴヒゲトカゲのお迎え初日」をご覧ください。
フトアゴヒゲトカゲを飼育するのに掛かる維持費
次に「毎月の維持費としていくらの値段が掛かるのか」について解説します。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する上で毎月発生する維持費は以下の3つです。
- 電気代 – ¥1000~2000円
(1匹あたり) - 餌代 – ¥1000~3000円
(成長度合いにより大きく前後) - その他維持費 -1000円
(紫外線ライトや床材などの消耗品)
合計:3000円~6000円
電気代の値段
電気代は1ヶ月あたり1500円~2000円の値段が掛かり、主にバスキングライトと紫外線ライトにによるものです。
また温度が下がるにつれ電気代も高くなります。暖突や保温球、環境によってはパネルヒーターも必要になるからです。
実際に我が家で「フトアゴヒゲトカゲを飼育する前と後の電気代を比較」した記事もあるのでため一読をオススメします。
【記事追加(フトアゴヒゲトカゲの電気代)】
エサ代の値段

エサ代はベビーで3000円/月、アダルト(成体)で1000円/月ほどです。
なぜこれほどの差があるかといえば、フトアゴヒゲトカゲは成長すると毎日エサを食べないからです。
赤ちゃんは代謝が良く丈夫な骨格を形成させるため、毎日食べるだけ餌を与えます。しかし大人になった頃には週2~3回ほどしか餌を与えず、内2回は肥満防止に野菜のみになります。
これはフトアゴに限ったことでなく爬虫類全般に言え、犬猫のように毎日エサを与えなくてはいけない爬虫類というのは殆どいません。
可愛さだけでなく、こういった飼育面の楽さもフトアゴヒゲトカゲの魅力の1つですね!
実はフトアゴヒゲトカゲの死因No.1は「肥満」による臓器不全
消耗品の値段

フトアゴヒゲトカゲを飼育する上で床材や紫外線ライトは消耗品のため、定期的に買い替え直す必要があります。
紫外線ライトであれば4-6ヶ月に一度交換が必要になり、ペットシーツであれば糞をするたびに、砂タイプであれば清潔を保つため2ヶ月に一度は交換が必要なため
平均した維持費として1000円は必要になると思っておいたほうが良いです。
フトアゴヒゲトカゲの寿命

寿命
- 5~8年
ペットとして、家族として付き合っていく上で寿命は気になりますよね。
フトアゴヒゲトカゲは平均して5~8年生き、長寿な個体では15年生きたという記録もあります。
とても長生きではありませんが、長すぎず短すぎず飼育しやすい生き物です。
私がフトアゴヒゲトカゲを飼育する前、ヨウムという鳥類を飼いたくて寿命を調べたところ「50年以上生きる」と言われ絶望したのは記憶に新しいです。
種類や品種(モルフ)による寿命の違い
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フトアゴヒゲトカゲにはいくつかの種類があり、前述したトランス(瞳が黒くなる個体)やハイポといった体色が鮮やかになる個体まで様々。
しかし、生まれ持ったモルフにより寿命が少し前後することもあります。
特にトランスは生まれつき障害を持ちやすく、寿命が短い子も多いのでお迎えする際は頭に入れておきましょう。
色が綺麗に出て目もクリクリで真っ黒なトランスの血は
レプタイルズクリニックの先生がおっしゃっていましたが
生まれつきの障害を持ちやすいそうです
ですので同じトランスの子をお持ちの皆さまご注意下さい
とはいえとらは私に最高の時間を与えてくれましたのでお迎えに後悔はしていません pic.twitter.com/PIWB2n3vNa— 堂園 ちき 爬虫類チョークアーティスト (@777Ciki) 2018年9月3日
フトアゴヒゲトカゲの大きさはどれ位?どこまで成長するの?
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フトアゴヒゲトカゲは全長50cmの大きさまで成長します。
成長スピードはとても早く、孵化直後は10cm程度ですが1年で50cmまで成長しアダルトと呼ばれる大人の個体になります。

上の画像はベビーをお迎えした直後で20cmと手のひらサイズでしたが…
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1ヶ月後には27cmまで成長し、比率で言えば約1.5倍と人間では考えられないスピードであっという間に大きくなります。
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コチラは大人のフトアゴヒゲトカゲの大きさ。
ここから急激に大きくなることはなく、脱皮を数ヶ月に一度行う程度です。

フトアゴヒゲトカゲの成長に対し興味がある方は、我が家で飼育するフトアゴ二匹分の体重測定と大きさを半年間まとめた「フトアゴヒゲトカゲの体重と大きさの変化」を参照ください。

フトアゴヒゲトカゲの飼育方法・飼い方
フトアゴヒゲトカゲを飼育していく上で、餌やり以外にもやることが一杯あります。
飼い方の中でも失敗しやすい「温浴とハンドリング」についてご説明します。
温浴

温浴とはつまり、フトアゴヒゲトカゲのお風呂。
フトアゴヒゲトカゲは綺麗好きで温浴が大好きです。体を清潔に保つだけでなく、脱皮を促進させる効果もあり一石二鳥です。
なお温浴のやり方や効果、必要なものについては「フトアゴヒゲトカゲの温浴」で詳細に解説しています。

ハンドリング

ハンドリングとは、フトアゴヒゲトカゲを手に乗せることです。
しかし間違ったやり方でハンドリングしてしまうと、ストレスを与え人間嫌いになってしまうこともあります。
そのためハンドリングは必ず正しいやり方をマスターし、極力ストレス与えないようにしましょう。
うまく関係を築ければ手の平で大人しくしてくれ、とってもかわいい一面を見せてくれますよ!
フトアゴヒゲトカゲの餌|種類や頻度は?

餌の種類
- 赤ちゃん 昆虫メイン 野菜を少し
- 大人 野菜メイン 昆虫を少し
餌の頻度
- 赤ちゃん 毎日が理想
- 大人 週2~3回
与えるべき餌
- タンパク質 コオロギ・ゴキブリ
- 野菜 小松菜・かぼちゃ・ニンジンなど
与えてはいけない餌
- 玉ねぎやニンニクなど刺激の強い餌
- きゅうりなど水分を多く含む野菜(下痢の原因に)
フトアゴヒゲトカゲは雑食であり、昆虫と野菜を主食とします。
昆虫はコオロギやデュビアと呼ばれるゴキブリ、野菜は基本的になんでも食べます。
始めは昆虫に抵抗があるという方も多いですが、飼育していけばいずれ慣れます。むしろ餌昆虫を飼育するのも楽しくなるほどです。
フトアゴヒゲトカゲの餌についてはとても重要なことであり、長くなってしまうため「フトアゴヒゲトカゲの餌」で与える量や頻度、おすすめの餌などを紹介していますので合わせてご覧ください。
【記事追加(フトアゴヒゲトカゲの餌)】
フトアゴヒゲトカゲを販売・購入出来る場所
フトアゴヒゲトカゲが販売さている場所は「爬虫類イベント」と「爬虫類ショップ」の2つ。
それぞれにメリットがあり、自分の環境にあった場所でお迎えすることをオススメします。
ちなみに個人的なおすすめは「爬虫類イベント」です。
爬虫類ショップ

我が家で購入した1匹目のフトアゴヒゲトカゲは爬虫類ショップでお迎えしました。
ショップは最大のメリットは生体を購入後の「アフターサービス」、これに尽きます。
生き餌を買うついでに分からないことや不安なこと聞けたり、様々なことの相談に乗ってくれます。
爬虫類イベント

前述したように我が家で飼育しているフトアゴのベビーは「爬虫類イベント」で購入した個体です。
イベントは安く購入出来るというだけでなく、ショップとは比べ物にならないほどの生体が売られておりモルフや種類も選び放題な点にあります。
しかし爬虫類イベントへ行ったことのない初心者にとって、個体の選び方など不明な点も多く不安だと思います。
そんな方へ向けイベントの立ち回りについて解説した記事「爬虫類イベントでフトアゴヒゲトカゲを購入する際の注意点」があるのでご覧ください。

ネットや通販で購入できないの?
爬虫類は対面販売が義務付けられており、ネットでの販売が禁止されています。
もしそういったサイトを見つけたとしても購入しないようにしましょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育に関するQ&A
最後にこれからフトアゴヒゲトカゲを飼育してみたい方へ向け、気になるであろう「糞の臭い・ベビーの飼育・懐くのか」についてアドバイス!
糞の匂いは臭い?どんな匂い?

はっきりと言いますが普通に臭いです。

しかし糞の量が非常に少なく、オシッコは尿酸と呼ばれる白い袋に入れられた状態で糞と一緒に出てくるため、アンモニア臭さやそこら中で尿をされることはないため飼育は非常に楽です。

またフトアゴヒゲトカゲはバスキングと呼ばれる体を温める行為をすることで糞をするため、バスキングスポット周辺にペットシーツを敷くことで簡単に取り替えが出来、消臭効果もあるためオススメです。
鼻が敏感で犬猫の臭いが無理だった私でも余裕なくらいなので、糞の臭いを心配している方はまったく問題ありませんよ!
人間にはなつくの?

残念ながらフトアゴヒゲトカゲは人間になつくことはありません。
しかし人間へ慣れることは出来、接し方次第ではベタ馴れすることもあるほどです。
初心者がベビーから飼育しても大丈夫?
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一般的にフトアゴヒゲトカゲの飼育初心者にはある程度育った個体を飼うべきだと言われます。実際私のときもそうでした。
しかし、今からフトアゴをお迎えする方にアドバイスするなら、ベビーからの飼育も全然アリです。
なぜなら前述した「人間へなつくのか」という問題に繋がり、赤ちゃんの頃から人間と接する生活をすることで、大人になったときに人間を嫌がらなくなるからです。
我が家で一匹目にお迎えした個体はヤングアダルトと呼ばれる生後6ヶ月ほどの子でしたが、ある程度まで人間に接することなく成長したため今でも人間から逃げることが頻繁にあります。
逆にベビーから飼育している個体は人間によく慣れているため、そういったことは一切ありません。
まとめ
フトアゴヒゲトカゲはとても可愛く、どこかアホっぽさもあり非常に魅力的な爬虫類ですよね。
飼育自体も難しくなく、他の爬虫類と比べても、温度さえ気をつければ失敗することもありません。
これからフトアゴヒゲトカゲを飼ってみようと思う方に、この記事が参考になれば嬉しい限りです。
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