目次
飼育環境の問題点
フトアゴヒゲトカゲに幅60cmケージは小さい

ケージを購入するとき薄々分かってはいましたがフトアゴヒゲトカゲに幅60cmケージは小さすぎました。
確実に幅90cmケージが必要です。
生体と一緒にケージを購入すると店員さんに「60cmケージでも十分ですよ!」と言われると思いますが、後で買い替える位なら最初から90cmケージを購入した方が経済的です。
幅90cmケージを自作
我が家はDIYで幅90cmの自作木製ケージを制作しました。
工具と材料費を考慮しても、オーダーケージやジェックスの幅90cmケージと大差ない値段で作れるのでオススメです。(何より細部までこだわれて楽しい)

バスキングスポットの温度が高すぎる
フトアゴヒゲトカゲのバスキングスポットの最適な温度は35℃-40℃だと言われています。
しかし、幅60cmケージと一緒に購入した「75Wのバスキングライト」ではオーバースペックらしく、温度が45℃まで上昇してしまいました。

バスキングスポットの温度測定には「サーモンガン」を使用していきます。
温度管理が重要なフトアゴヒゲトカゲ飼育において、サーモガンは非常に便利なアイテムです。
バスキングライトのワット数を50Wに
流石にマズイと思い、新しく25W・50Wのバスキングライトを購入し温度を測定したところ、幅60cmケージには50Wバスキングライトが最適だと判明しました。
50Wだと38℃前後を維持でき、暑すぎず寒すぎない丁度いい温度をなります。
ワット数ごとの比較 | バスキングスポットの温度 |
---|---|
25W | 28℃~33℃まで上昇 |
50W | 35℃~40℃まで上昇 |
75W | 40℃~48℃まで上昇 |

床材に砂タイプはイマイチ

くりとり氏をお迎えした日から1ヶ月間使っていた床材「フトアゴサンド」ですが今は使っていません。
「フトアゴサンド」だけでなく砂タイプの床材全てに言えることですが余程のことがない限り、砂タイプを使うメリットはありません。
むしろ1ヶ月間使って「砂タイプはクソ、はっきり分かんだね」と思ったくらいです。

給餌の問題点
野菜をほとんど食べない
お迎えしたショップでは野菜を食べていたのに1週間ほど野菜を食べてくれませんでした。
そこで私がフトアゴヒゲトカゲに野菜を食べさせる対策方法としてやったのは「置きエサ」
野菜を食べなければコオロギを与えない覚悟で野菜を置き餌したところ、見事に1日で野菜を食べてくれました。

現在は野菜をまず食べてもらい、その後コオロギを与える給餌方法で落ち着いています。
フトアゴは絶食に強くベビーでなければ2,3日エサを与えずとも餓死しません。

荒療治ですが「置きエサ放置プレイ」は試す価値がある方法だと思います。
また、そもそも野菜を食べないという場合は「フトアゴヒゲトカゲベビーの飼い方」でも紹介したように、置き餌+αするだけわずか3日で野菜を食べてくれるようになります。


個体差・性格による野菜の食付きがある
また観察していて思ったのはフトアゴヒゲトカゲも人間と同様に「野菜の好き嫌い」があります。
一般的に小松菜を食べさせれば良いと言われます。しかしフトアゴヒゲトカゲも生き物です。
そのためフトアゴにあった野菜をバランスよく与えることが大切です。
ただ同じ野菜ばかり与えていると飽きて食い付きが明らかに悪くなるので、同じ野菜ばかり与えすぎないようにしましょう。
「フトアゴが野菜を食べない」という場合、与える野菜を色々試すのも良い手段だといえます。
フトアゴヒゲトカゲが食べる野菜については「フトアゴヒゲトカゲの餌|野菜や量・時間について」で1から10まで徹底的に解説しているので参考になるでしょう。

我が家のフトアゴが好きな野菜
- カボチャ
- 豆苗
- ニンジン
水を飲んでいるのを見たことがない
1ヶ月経った今でもフトアゴヒゲトカゲが「水を飲む姿」を見たことがありません。
フトアゴヒゲトカゲに水を飲ませようと試した方法
- スポイトから水を垂らす
- 水入れをケージ内に入れる
- 温浴
上記がフトアゴヒゲトカゲに水分補給させるために試した方法ですが一度も成功しませんでした。
ですがくりとり氏は今日も超元気です。
水はフトアゴにそこまで必要でない(?)
あまりにも心配になりお迎えしたショップに問い合わせたところ
「フトアゴヒゲトカゲは水を飲む個体もいますが、基本はコオロギや野菜から水分を摂取しています。よほど乾燥していない限り心配する必要はないですよ」とのこと。
オーストラリア砂漠出身のトカゲなので人間より水分が必要でないのは納得出来ます。
しかし大切な家族ですし心配ですよね。
そこで私は閃きました「野菜に水分を含ませればいいじゃないか」
餌皿に水を入れる
温浴やスポイトから一切水を飲んでくれないので「野菜に水分をつければいいじゃないか!」と考えました。

このように野菜を餌皿に盛りその上から少量の水分をかけます。
エサと一緒に自然に水分を補給させることが出来るのでオススメの方法です。
過剰な水分摂取は下痢の原因にもなります。
今の結論として、野菜を食べ温浴もさせているフトアゴに水分補給は不要だと考えています。
なぜなら野菜から水分は補給でき、もし水が不足しているのなら温浴でフトアゴ自身から水を飲むからです。
まとめ

以前、爬虫類系某大物Youtuberが「爬虫類飼育は試行錯誤が醍醐味」だと言っていました。最近その意味が分かりつつあります。
新しい問題にぶつかっては試行錯誤し我が家の飼育環境も日々変わっていってます。お迎えしたときとでは考え方・飼育環境もずいぶん変わりました。
これからもくりとり氏が快適に生活出来るよう改善していきたいですね。

追記 フトアゴヒゲトカゲを半年間飼育してみて
この記事を書いてから半年経ち、今では2匹のフトアゴヒゲトカゲを飼育しており飼い方や飼育に対する考え方も大きく変わりました。
その経験を生かしこれからフトアゴを飼いたい方へ向け、フトアゴヒゲトカゲの飼育方法・値段や寿命、お迎えする前に気になるであろう内容を全て紹介した「フトアゴヒゲトカゲの値段・寿命・飼育方法」という記事がありますので一読をオススメします。
かなり踏み込んだ内容となっており、我が家で飼育しているフトアゴヒゲトカゲの販売価格など、他では紹介されていないところまで丁寧に詳しく解説しています!
