フトアゴヒゲトカゲの活き餌用にデュビア飼育を始めて1週間
早くもデュビアベビーの繁殖に成功しました。
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私も始めのうちは「繁殖に最適な方法」について本やネットで多くのことを調べ、飼育してからも繁殖のために試行錯誤を繰り返しました。
今回はデュビアの繁殖&飼育を始めるとき、多くの方が疑問に思う「繁殖方法のコツ・温度・数・餌」について紹介します。
目次
デュビアの繁殖は何匹から始めればいいの?

デュビアの繁殖にあたり最初の壁は「何匹飼育するのがベスト」なのかという疑問。
結論から言うと、デュビアの数が多ければ多いほど繁殖が効率的になりスピードも上がります。
ですが具体的な数をあげれば「成虫メス400匹」以上は初期投資したほうが良いです。
デュビアは性成熟まで6ヶ月前後掛かるため幼虫からの繁殖はオススメ出来ません。
成虫は需要が少ないため爬虫類ショップでは取り扱いが少なく、ヤフオクなどの通販販売で購入することをオススメします。
私は「成虫♀200♂10」で5,000円で購入できました。
相場は成虫デュビア100匹で3,000円前後のようです。
追記:現在デュビアは高騰しており成虫100匹/4,500円前後になっています(2019年6月現在)
オスメスの比率について
比率については諸説ありますが多くの飼育者が「オス3:メス7」で繁殖させているようです。
デュビアの繁殖を専門にしている方達も、この雄雌比率で繁殖させていることが多いです。
我が家では「成虫♀200匹:成虫♂10匹」の比率で飼育しています。

意図した比率ではなく、ヤフオクでメス成虫が安く売っていたからです。今思えばこの比率で大正解でした。(メス成虫は多ければ多いほど良い)
フトアゴヒゲトカゲの餌として繁殖させる場合
フトアゴの餌として消費しながら繁殖させる場合、成虫・幼虫を含め400匹~600匹は見積もった方がよいです。
あくまでこの数値はフトアゴの餌として消費しながら繁殖させようとした場合の数です。
飼育する爬虫類・デュビアの成長度合いにより大きく前後するでしょう。

デュビアの繁殖スピードと期間

デュビアのメスは生涯5~7回産卵し、一度に30匹のベビーを産みます。
つまり生涯で200匹前後のデュビアを繁殖する計算になります。
メスの寿命が2年だと仮定し、24÷6=4になるので4ヶ月に1度の期間で産卵します。
ゴキブリとはいえ以外に繁殖スピードは遅いので100匹単位で成虫を飼育した方が繁殖スピード・期間も安定します。
デュビアの繁殖方法のコツ
デュビアの繁殖のコツは3つあります。
この方法さえ徹底すれば必ず繁殖が成功します。それほどデュビアの繁殖は簡単です。
- ケース内の温度
- 過密飼育する(ケース内密度)
- デュビアに与える餌
飼育ケース内の温度

デュビア繁殖で最も大切なのが「温度」
一般的には25℃~30℃で飼育することで活発化し繁殖スピードが上昇すると言われていますが、私は28℃~29℃が最も最適だと思います。
なぜならでケース内温度を25-30℃で調節し観察してみたところ、最も餌食いの良い温度が28℃~29℃だったからです。
実際にパネルヒーター導入し29℃を24時間維持したところ、次の日には交尾していました。
温度を維持することは大切ですが、異常に神経質になる必要はありません。
気温や季節により27℃~31℃まで前後しますが問題なく繁殖・飼育出来ています。
繁殖にオススメのパネルヒーター
1年中デュビアを一定数に繁殖させるために「パネルヒーター」は必須です。
「デュビアの繁殖スピードを上げるためにオススメのパネルヒーター」で紹介したように、ビバリア製マルチパネルヒーター16Wを使っています。今の所とくに問題なく使用出来ておりオススメです。

パネルヒーターを使い分けることで繁殖と成長のスピードをコントロール出来るため、増えすぎるといったこともありません。
過密飼育する

温度の次に大切なのが飼育する密度です。
デュビアは集まって落ち着く習性があり過密飼育が基本とされていますが、それだけではありません
「過密飼育」することによりオスとメスが交尾する確率が高まり、繁殖がスムーズにいきます。
デュビアの繁殖が上手くいかない人の質問を見ていると「ケースサイズに対し飼育数が少ない」という共通点があるように思います。
我が家では500匹~1000匹を想定し幅45×奥行き36の衣装ケースを自作して飼育しています。
自作飼育ケースの制作手順や必要な工具は「掃除が簡単になる!デュビアの自作飼育ケースの作り方」を参照ください。

デュビアに与える餌

我が家でもまだまだ模索状態ですが「与える餌」も重要です。
私はミクロ栄養素・マクロ栄養を考慮し以下のような餌を与えています。
- ラビットフード
- 昆虫ゼリー(濃縮バナナブラックゼリー)
- 野菜(ニンジン・小松菜)
- バナナ
コチラはまだまだ試行錯誤中なので、あくまで参考までに。
しかし問題なく繁殖出来ているのでこれで問題ないように思います。
動物性タンパク質を与えるため「グラブパイ」を給餌していた時もありますが今は与えていません。
理由は「糞がめっちゃ臭くなる」からです。
デュビアの繁殖を考えている人の多くは「コオロギの臭い」からではないでしょうか。そうすると本末転倒なのでオススメ出来ません。
飼育上の悪臭を一切気にしないならいい餌となるでしょう。
なおデュビアにおすすめの餌や野菜については「デュビアにおすすめの餌とは?種類・与える量・頻度を解説」で紹介しています。

自作餌

最終的に「繁殖」を突き詰めた結果、餌を自作することにたどり着きました。
しかし普通に繁殖させたいのであれば上記で紹介した餌だけでも十分繁殖します。
詳しくは「デュビア用の自作餌の作り方」をご覧ください。
まとめ

コツや注意すべきことはありますが、実際にデュビアの繁殖をさせてみると超簡単です。焦らずじっくり飼育していけば必ず増えてくれます。
見た目さえ問題なければこれほど完成された餌用昆虫はないでしょう。
デュビアの飼育&繁殖を計画している方は「デュビアの繁殖&飼育に必要な飼育セット」をご覧ください。