「デュビアの飼育や繁殖を始めたいけど、どんな飼育セットや環境を用意すればいいか分からない」
と考え踏みとどまっている方も多いのではないでしょうか?
この記事ではデュビアを飼育するための飼育セットを全て詳しく解説します。
目次
衣装ケース(プラケース)
デュビア飼育を始める前に悩むであろう「飼育ケース」について
衣装ケース、虫かごなど飼育者によって様々な方法がありますが、オススメは衣装ケース(プラケース)です。
理由は入手のしやすさ、加工のしやすさにあります。
ホームセンターやAmazonで簡単に入手することが出来るのでまず衣装ケースで飼育するのが良いでしょう。
衣装ケース選びに大切なポイントは2つ。
- 適度な大きなのケース
- 加工のしやすい厚み
適度な大きさの飼育ケースがおすすめ
デュビアは過密飼育が基本です。
理由は繁殖にあり、デュビアの数に対し大きすぎるケースは繁殖が遅くなります。

我が家の飼育環境は最大1000匹を想定した横36×幅45×高さ25のプラケースを使用しております。
飼育する前は「少し小さいかな?」と考えましたが、飼育しみるとデュビアは密集する習性があるので
ちょうど良い大きさでした。

加工のしやすい衣装ケース

衣装ケースやプラケースで飼育する場合、通気性を考慮しケースの蓋を加工する必要があります。
そこで頑丈で分厚いケースを購入してしまうと加工が大変になります。購入する際はカッターで加工できそうな厚みか確認しておきましょう。
私は蓋だけではなく、底面をネットにすることで掃除をラクにできる衣装ケースを自作しました。
カッターと鉢底ネットだけで制作できるので超オススメです。

パネルヒーター

パネルヒーターは飼育と繁殖に絶対に必要なアイテムです。

- デュビアの繁殖に最適な温度を維持するため
- パネルヒーターなしにデュビアは日本の冬は越せない
デュビアの繁殖にパネルヒーターは必須
繁殖に最適なケース内温度は25℃~30℃
この温度を維持出来るのは東京でも6月~9月。
そのためパネルヒーターを使いデュビアが繁殖しやすい環境に整えてやる必要があります。
我が家では真夏(7月~8月)以外は常時パネルヒーターを稼働させています。
1年中繁殖が可能になり、どんどんデュビアの数が増えるのでオススメの飼育方法です。

デュビアに日本の冬は越せない
デュビアはアルゼンチン・南米原産のゴキブリ。彼らにとって日本の冬は寒すぎます。
パネルヒーターを使うことによりアルゼンチンと同様の温度を維持してあげる必要があります。
25℃~30℃に維持すれば冬でも繁殖が加速するので一石二鳥です。
デュビアは寒さにもある程度強く、15℃前後まで凍死することはありません。
しかし温度が低くなると餌食い・活発性も低下し繁殖もほとんどしなくなります。
爬虫類などのエサとして繁殖を計画している場合、ケース内温度は25℃以上をキープしておきましょう。
たまごパック(床材)

最も多くのデュビア飼育者が床材にタマゴパックを使用しており、私もその1人。
タマゴパックを使うメリットはメンテナンス(掃除)のしやすさです。
糞や死骸を放置すると臭いやダニの原因になるので掃除は大切です。
タマゴパックを使用すれば個別に捨てたり、揺らすだけでゴミが落ちるので掃除がとてもラクになります。
多くの飼育者に使われるにはそれなりの理由があるわけですね。
餌皿

たまごパックに直接エサを置く方法もありますがオススメしません。なぜならたまごパックが劣化してしまうからです。
劣化するだけならまだしも、カビや臭いの原因にもなります。
しかし餌皿を使えば毎日簡単に取り替えることができ、掃除をすれば清潔な状態をキープできます。
私のようにコオロギの臭いが気になり臭いが少ないデュビア飼育を考えている方は、ココを妥協してしまうと本末転倒なので注意しましょう。
おすすめの餌皿
我が家では、幼虫デュビアでも簡単に登れるよう、ホームセンターで見つけた「椅子ゴム」を餌皿として使っています。
ゴム製なのでデュビアでも登れ、餌がこぼれない位の高さがあり非常にオススメです。
乾燥剤

必ず必要ではないですが「乾燥剤」があると、飼育・繁殖の失敗リスクが大幅に減少します。
乾燥剤を使う理由は「湿気対策」です。
湿気はコロニーの全滅・ダニ発生につながる危険性があり、一度ダニが湧いてしまうと完全に駆除するのは困難。
乾燥材を使うことでそのリスクを未然に防止出来ます。

飼育ケース内の出来るだけ低い位置に乾燥剤を設置するだけで湿気とはオサラバ。
デュビアの飼育に「カメラレンズ用乾燥剤」を使う理由は1つ。
「過度な乾燥」を防ぐためです。
乾燥させることは大切ですが、極端に湿度が低いと脱皮不全に陥ることがあります。
カメラ用乾燥剤なら室度40%前後をキープできるのでオススメです。
またこの乾燥剤はビニール加工のため、デュビアがカジって食べる心配もありません。
殺虫剤&ゴキブリホイホイ
実際に繁殖させていくうえで心配なのは「脱走」についてです。
そのため我が家では脱走したデュビアを確殺するため、「殺虫剤」と「ゴキブリホイホイ」を常備しています。
殺虫剤とはいうものの、爬虫類やデュビアへの影響を考え「凍殺冷却スプレー」というもので代用しています。
実際に不手際により脱走されたときに使用しましたが、スプレーの必要性はあまり感じませんでした。
しかし「ゴキブリホイホイ」の効果は絶大です。脱走したゴキブリを全て捕獲しており、心配性な方は保険で設置しておいても損はありません。(体験談)
まとめ

飼育セットも少なくデュビア飼育は非常に簡単で気軽に始められます。私は思い立った翌日に飼育できた程です。
飼育面だけではなく臭いや繁殖の容易さ、爬虫類のエサ用昆虫としてこれ以上ないほど完成された生き物でしょう。
これを機にアナタもデュビア飼育、はじめてみませんか?