「爬虫類用のの木製ケージを自作するって決めたけど、そもそもどんな工具が必要なのか分からない…」
「自作ケージにオススメの工具・材料が知りたい!」
なんて方も多いと思います。
この記事では私がフトアゴヒゲトカゲ用に木製ケージを作る中で、実際に購入した工具や道具の中で本当に使える道具をのみを厳選し、これからケージの自作に挑戦する方へ、用語なども分かりやすく紹介します。
オススメする工具の基準
まず工具は電動ドリル一つだけでも数多くの種類・メーカーがあり、DIYに馴染みのない方にはぶっちゃけ違いが分かりませんよね。
私も爬虫類ケージを初めて自作しようと思った時、工具選びでつまずきました。
そのため、これから紹介する工具は以下の3つの基準を元に紹介していきます。
- 値段
- 自作する上で本当に”必須”なのか
- 自作ケージ以外での使い道の有無
特に3番目の「自作ケージ以外での使い道」は非常に重要です。
なぜなら木製ケージは一度作ってしまえば頻繁に自作するこはないからです。そのため、普段のDIYでも用途が広い道具が大切なわけですね。
木製ケージの自作にオススメの工具
さて、オススメする工具の基準を説明したところで、いよいよ工具や便利な道具を紹介していきますよ!
まずは「自作する上で必須な工具」から紹介していきます。下記の工具さえあれば、「DIY初心者でも簡単に作れる自作爬虫類ケージ」で作ったケージ程度なら誰でも簡単に自作可能です!


電動インパクトドライバー

必須度 | ★★★★★ |
---|---|
価格帯 | 7,000円~15,000円 |
使用用途 | ビス打ち・配線穴空けなど多用途 |
当たり前ですが「電動ドライバー」がなくてはケージを自作することは出来ません。
数ある電動ドライバーの中でもオススメは「インパクトドライバー」
インパクトドライバーとは、回転+打撃の力でネジを押し込むため、DIY初心者でビス打ちに自信がなくても安心して使えるのが魅力です。

また、電動ドライバーには「コード有り」と「コードレス」の2タイプが存在しますが圧倒的に「コードレスタイプ」をオススメします!
なぜならベランダなど野外での作業も簡単に行え、コードレスなら作業を邪魔することがないからです。
電動ドライバーには「○○.○V(ボルト)」と表記があり困惑しますが自作ケージなら10.8Vで十分です。
厳密にはトルク(締め付け力)や充電時間などが変わりますが気にするレベルではありません。
またバッテリーは予備分を1本持っておくことも強くオススメします。(電池切れによる作業中断を無くすため)
インパクトドライバー用ビット

ビットとは、電動ドライバーの先端に取り付ける工具を意味します。
そのため数多くのビットが存在しますが、ケージを作る上で大切なのは2種類のビットだけです。
- 下穴用ドリル
- ホールソー(フォスナービット)
下穴用ドリル(2mm&3mm)

最も大切なのが「下穴用ドリルビット」
木材同士をネジでつなげる時、そのままネジを木材に打ち込むと思っていませんか?
それは大きな間違いです。
DIY初心者からすれば驚きですが、まずネジより一回り小さいサイズ(-1mm)の下穴を空け、そこにネジを打ち込んでいくことが基本なのです。

下穴を開けるメリットは木割れ、途中でビスを折れるのを防ぐなど様々な効果があります。
さらに下穴の必要性を知りたい方は「木ネジを打ち込むときに下穴は必要?実は木材によって下穴不要な事もある!」が参考になります。
- Q何mmの下穴ドリルを持っておけばいいの?
- A特別な加工をしない限り、2mm&3mmの2つを購入しておけば問題ありません。
基本は4mmのビスを打ち込むため、3mmの下穴ドリルを頻繁に使うことになるでしょう。
「下穴ドリル」は必ず1本づつ予備を用意しましょう。
始めは加減が分からずにビットが折れることもあり、予備がなく破損すれば自作を中断せざるおえなくなります。(経験談)

ホールソー

次に配線穴の穴空けに使う座ぐりドリルこと「ホールソー」について。
ビットを押し当てながら均等に押すことで綺麗に「配線穴」をくり抜くことが出来ます。
私は色々なサイズの配線穴を試しましたが見た目と実用性を考慮した結果、30mmのホールソーに落ち着きました。

ビス(ネジ)
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次に木材同士を固定するビス(ネジ)について。
ビスには非常に多くの種類や大きさがあり、どれを最適なのか迷うでしょうがSPF材を使用した木製ケージの自作においては「2番のコンパネビス」が最適です。
- Qビスの長さはどれ位がいいの?
- ASPF材を前提に考えると(SPF材規格早見表)
19mm(ワンバイ材の厚み)×19mm(ワンバイ材の厚み)を固定するための25mm~37mmのビス
19mm(ワンバイ材の厚み)×38mm(1×2材の横幅)を固定するための38mm前後のビス
つまり38mm未満のコンパネビスを購入しておけば良いです。
ビスの表記によく見られる「M」とは、ネジのサイズ(太さ)を指します(長さではない)
ビスの規格や詳細は長くなってしまうためご自身でお調べください。
非常にややこしいので最初は混乱すると思いますが慣れればでどうにかなります。
作業台

木材のビス打ち、ヤスリ掛け、木材の測定など、自作するほとんどの時間を作業台の上で行います。
そのため「作業台」はケージを自作する上でなくてはならない存在です。
値段はピンきりですが、初めてのDIYであれば5.000円位の手頃なものを使うことをオススメします。
2万円以上の作業代もあり、機能面では非常に優れますが初心者が使いこなすには難しく、必要性を感じれば追加で購入するのが良いでしょう。

ハンドサンダー(ヤスリ)

「ハンドサンダー」は別名苦行とも言われ、DIY最初の鬼門です。
幅90cmのケージに使用する木材だけでも2時間以上ヤスリ掛けに時間が掛かります。
上位互換である「電動サンダー」もありますが結構な値段がするため、一度しかケージを自作する予定がないのであれば「ハンドサンダー」で十分でしょう。
測定器具(メジャー&大型定規)
次はメジャーや定規といった「測定器具」について。
当たり前の存在すぎて解説する機会もないですが、縁の下の力持ちでありなくてはならない存在です。
定規各種
をカットする-1024x576.jpg)
メタルラック一体型の木製ケージを作る場合、必ず必要ではありませんが「擬岩バックボード」や「土台一体型のケージ」を自作する時は必ず必要になります。
私は15cm,30cm,1mの各種サイズを所持していますが、ぶっちゃけ1mだけあれば十分です。これに関しては大は小を兼ねます。
メジャー

「メジャー」は木材の長さを測ったり、加工する際の目印を付ける際に使用します。
色々なタイプのものがありますが、とりあえず1つは所持しておきましょう。
スコヤ(直角定規)

「スコヤ」とは、精度の求められる直角や木材に黒付けする際に使う工具です。
自作ケージでいえば、スライドガラスと両サイドの木材をピッタリに合わせる際に使います。
画像追加(ガラスのズレ)
初めてケージ自作した際、スコヤで直角90℃を測ることをしらず、フロントガラスに歪みが出たのはいい思い出です。
クランプ(万力)

クランプは図工の時間で使った「万力」のことです。
木材同士を固定したり、木材を作業台に固定させたり用途は様々です。
「なくてもケージを自作出来ないの?」と思うかもしれませんが、クランプがなければビス打ち出来ませんので必ず必要な工具の1つになります。

またクランプにも様々な種類があり、私も色々なものを試しましたが自作ケージだけなら「ハンドクランプ」が扱いやすく小回りが効くため断然オススメ。
接着剤(ボンド&両面テープ)
多用途ボンド
ガラスレールを木材に固定するときに使う他、疑岩バックボードを自作する際に使用します。
後述する「両面テープ」を役割が被りますが、こちらのほうが接着力は強力です。
両面テープ
ガラスレール下段を木材に固定するために「両面テープ」を使います。
しかしなくても自作は出来るため、前述した木材を固定できる「多用途ボンド」さえ用意すれば良いでしょう。
あると便利な自作工具
続いては「なくても十分ケージは自作できるが、あると段違いに作業が捗ったり、失敗が少なく自作出来る工具」をご紹介します。
電動サンダー(ヤスリ)

前述した「ハンドサンダー」の上位互換である「電動サンダー」
私が買い足した工具の中で最も感動したのが電動サンダーです。価格はそれなりにしますが、あるかないかでは段違いに作業が捗ります。
また心配していた駆動音も大したことはなく、賃貸のベランダで使っても全く平気なレベルです。
これから自作ケージやその他DIYに挑戦してみたい方は是非マキタの「電動サンダー」をオススメします!
トリマー

「トリマー」とは、溝を掘ったり、木材の角を加工するために用いる工具です。
インパクトドライバー同様、先端のビットを付け替えることにより様々な加工を施せる優秀な工具。

トリマーを使えば画像のような通気口やガラスを埋め込んだ、ワンランク上のケージを作れます。
しかし簡単な木製ケージを作りたいのであれば、出番のない工具になります。
ツーバイフォー定規

「ツーバイフォー定規」はその名の通り、長さ太さがツーバイフォーと同じになっており、工夫すれば1×4材などにも応用できる便利な定規です。
長さを測るだけでなく、下穴を開けるガイドも付いているため初心者でも安心して使えます。
直感的に線を引けるだけでなく、時間短縮にもなります。
水平器

木材には歪みがあり、意図しない曲がり方することも頻繁にあります。
そんな時に「水平器」を使い、ケージが傾いていないか、水平に仕上がったかの確認を行います。
1つ所持しておけば安心出来る工具ですね。
ステンレス用ハサミ(金網用)

金網を加工する際、通常のハサミでは刃こぼれしたり、うまく切断できませんが「金網ハサミ」なら簡単に作業を行えます。
金網で通気性を確保することを考えている場合、購入した方がよい工具の一つです。
金ハタ

「金ハタ」はガラスレールをケージに固定するに用います。
レールの固定が不十分だといきなりガラスが外れることがあるため、金銭的余裕があるなら用意しておいたほうが良いでしょう。
自作するケージの横幅に合わせ2~3個は用意しましょう。
コンパス

使い方は非常に限定されるが、配線穴などの線を書くのに重宝します。
まとめ
自作ケージは工具代を含めても既成品ケージより安価に作れ細部までこだわれ、とても魅力的で憧れますよね。
それゆえ色々な工具が欲しくなったりもしますが、これからDIYに挑戦するのであれば最低限の工具だけを揃えましょう。
なぜなら今どきAmazonを使えば翌日には届きますし、ホームセンターへ行けば即日用意出来るからです。
最低限なら「買わなくてもよかった…」を防止出来ます。
また紹介した工具を実際に使用し、ケージを自作する様子は「DIY初心者でも作れるメタルラック一体型自作ケージの簡単な作り方」と「収納一体型自作ケージの作り方」で紹介していますので合わせてご覧下さい。